2011年2月10日木曜日

ソーシャルエンターテインメント時代




Hiromi Kubotaさんのブログより

皆さんはブログを書いていますか? よく聞くのは「Twitterをやるようになってから、ブログを書かなくなった」という声です。Twitterはおもしろいツールですよね。iPhoneなんか持っていると、ついついタイムラインを眺めてしまい、誰かがシェアしたニュースサイトを見にいって、またタイムラインに戻って…の繰り返しになってしまいます。あと面白いのはテレビを見ながらのTwitterです。この間のサッカー・アジアカップなんかはタイムラインを見ながら興奮をTwitterでシェアして楽しんでたりします。

なんて何気ないお話に聞こえますが、実はこういった事例こそエンターテインメントコンテンツの消費行動が変わっているということなのではないか、という興味深いレポートが米国で話題を呼んでいます。




Welcome to Social Entertainment - Annual Report 2011(http://www.slideshare.net/Tomtrendstream/welcome-to-social-entertainment-annual-report-2011)

このプレゼンテーションの中でGlobalWebIndexのTom Smith氏はソーシャルエンターテインメントの3つの大きなトレンドを挙げています。

(1)リアルタイム化

たとえばテレビを見ながらツイートする、ライブやコンサートでの体験をその場でシェアする、ニュース速報にコメントしてシェアするなど。

(2)パッケージプラットフォームの拡大

ここでいう“パッケージプラットフォーム(packaged platforms)”とは、ブラウザーの外にあるサービスのこと、つまり、スマートフォンやタブレット機器のアプリやゲーム機器、電子書籍リーダー(eReaders)やインターネットに接続されたテレビなどを指します。昨年、『Wired』誌が“The Web Is Dead”の号で論争を呼んだ話と同じです。

(3)エンターテインメント消費体験の受動化

これがいちばん論争を呼びそうですが、CGMやUGCなどWeb2.0の世界ではコンシュマーが力を持っていましたが、ソーシャルエンターテインメントの時代ではいわゆるプロフェッショナルコンテンツが再び力を持つようになるのではないか、というトレンドです。言うなればエンターテインメント消費体験が再び受動的なものとなるのではないかという話です。




このグラフはTwitterなどのマイクロブログでシェアしたリンクの増減を可視化したものです。2010年1月と2010年9月の調査を比較すると、ピンク「ニュース」は+17%、オレンジ「製品やブランドについての意見」は+14%、黄緑「自分のブログ」は+10%に対して、水色「個人的な写真」は-5%となっています。

「Entertainment is Driven by the Consumer Network(エンターテインメントはコンシュマーのネットワークによって拡散している)」という話なのですが、皆さんは自分の行動を振り返るとどのように思われますでしょうか? 米国の話ではありますが、たとえばテレビを見ながらツイートしたり、ライブやコンサートに行ってFacebookで体験をシェアする、または感想を言い合うなど。ニュースについてコメントし合ったり分析するのも同じですね。このNOTEだってニュースコンテンツの分析かもしれません。さらにいえば本も感想を言い合う、Kindleでハイライトを共有する、米国ならGoodreads(http://www.goodreads.com/)を通じて本についてディスカッションしたりするのも同じかもしれません。プロフェッショナルなコンテンツをコンシュマーのソーシャルネットワークが拡散していると言えるのではないでしょうか。ちなみにプレゼンテーション資料には様々なデータが登場しますので、ご興味を持たれた方は参考にしてみてください。

本当のことを言えば、こんなに意見が分かれそうで議論のありそうなポストはコワイのですが(笑)でも自分の経験に照らし合わせると興味深い話かと思い、NOTEに書いてみました。

なお、もし事実誤認などがございましたら、Twitter(http://twitter.com/ro_mi)やFacebook(http://www.facebook.com/hiromi.kubota)などでお知らせいただけると大変に助かります。また、ご意見や感想などもいただければとても参考になります。

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