2011年9月30日金曜日

2013年の就活2ヶ月遅れでスタートだけど・・・

2013年の就職活動がいよい始まりますね。
例年は卒業年度の前年の10月から就活がスタートしますが、今年はリクナビ・マイナビなど大手就活サイトは12月からオープンのようですね。

学生からすれば2ヶ月後倒しになることで短期決戦の就活になるといわれていますが、実際は相変わらず就活は長期化してどんどん早め早めの方向ですね。

結局エントリーや選考を10月に行わないというだけで結局大手就活サイトは情報コンテンツの発信や、インターシップ募集のサイトで会員の囲い込みをしているし、mixiのコミュニティなどみると2012年卒向け就活が始まったときに既に2013年のmixiコミュの登録数が8000人だったので驚いた記憶があります。

まぁ、結局のところ各社・各人含め、競争に打ち勝つには必要なことなので、ただ単純にTVや雑誌などの情報で「就活まだ始まらない」という風にしていると、12月に始まったころにはすでに説明会の予約が埋まっているなんてことも・・・


特に最近ではいわゆる上位校(東大・京大・早稲田・慶應・上智など)中心の新卒採用に力を入れる会社がすごく多いのでいわゆる上位校以外の方こそインターンシップや早期就活が重要になってくるなと・・・

MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)とかも最近では上位校以外という見方をする会社が多く、



一昔前なら


上位校・・・東大・早稲田・慶應・上智・一橋etc

準上位校・・・MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)

中堅校・・・日東駒専(日本・東洋・駒沢・専修)

下位校・・・東海・神奈川・関東学院etc


こんな感じで分類されていて、上位狙いで無理だったら準上位でそれでもていいん足りなかったら中堅・下位から採用なんてことで採用担当者も動いていたのですが、



最近の企業はこういう見方をしている所も多いです


最近は


上位校・・・東大・早稲田・慶應・上智・一橋など

それ以外の学校・・・明治・青学・立教・中央・法政・日本・東洋・駒沢・専修・東海・神奈川・関東学院


てな感じで上位校の突き抜けている学校以外はみんな一緒・・・
(あくまで主観です)

採用の仕方も変わってきていて上位校で足りなかったら定員行かなくても採らない!
なんて言っている採用担当の方もいます。


なので、就職難といわれていますが上位校の人たちは変化はそんなにありませんが


それ以外の学校の人たちは苦労するという感じです。
※ぼくは実際下位の大学出身なので今就活すると考えたらかなりこわい・・・



という感じでかなり主観で見ていますが、ソーシャルリクルーティングの注目や震災、世界大不況、などの影響もあって、2013年の就職活動も変化の年になりそうですね。















2011年3月25日金曜日

■モバイル世代にとってのテレビはそれ以前のテレビとは全く別物なのでは?と。




井口さんのブログから引用させていただいてます。


少し前の事なのですけど、とある地上波ニュース番組からセカイカメラの取材が有りまして。で、結局のところそのオファーはお断りしたのですが、そのときに非常に強く感じたことがあります。

いまだに僕に限らず全国ネットのテレビ報道に代表されるマスメディアの存在感や影響力を尊重・重視する感覚は相当に根強いと思います。でも、現実には、ちょうどティーエイジャーの携帯ヘビーユーザーあたりからマスメディアというものに対する向き合い方・捉え方が大きく変化しているのではないかと感じるのですね。

携帯で非常に大きなページビューを稼いでいる媒体は既にテレビ深夜枠程度のリーチを軽々と超えてしまっている訳ですが、この場合そのメディアの利用者たちはマスメディア相当規模の媒体にアクセスしているという実感は余り無い筈です。つまり総体としての数億~数十億ページビューは個々のトラフィック噛み砕いてしまえば要は個人間のコミュニケーションの合算に過ぎないので、利用者の個々人にフォーカスすると非常にパーソナルな利用感覚しかない訳です。

たとえば個人間の親近感や信頼感にもとづいてやりとりされる情報交換と、ある一定のステイタスはあるとは言ってもまるで知らない価値観の違う人たちによって形成されるマスメディア情報の流通とでは大きく受け止め方が違ってきます。おそらくマスメディアのお墨付きの方がアヤシイという感覚は多かれ少なかれ携帯世代に普通にあるのでは?と。

その番組について、僕らとしては(ソーシャルタギングのための)セカイカメラというサービスをなんとか自分たちの言葉を通じて直接語りかけたかったのです。つまり、メディア自体の価値観で取り上げられ伝えられる事に対して大きな懸念がありましたし、その懸念を払拭しないまま単に規模の大きいメディアのリーチに乗っかる事に対して大きな抵抗感がありました。

おそらくその懸念や抵抗感は担当者の方には十分にお伝え出来なかったと思うのですが、規模の大きい最大公約数的な情報の束ね方に乗ってしまうよりも、もっと個々のコミュニケーションの「口火」になる様な「きっかけとしての言葉」を自分たちの言葉で持って伝えたいというのが正直なところでした(ブログやYouTubeではそれが可能ですよね)。

そのために最後まで譲れなかったのが生放送への出演という条件だったのですけど、これはこれでその場のムードなどリアルタイムの番組編集というフィルターとどう向き合うかというリスクはあります。でも、少なくとも、そこで喋った事やとった態度は自分自身のリスクとして向き合う事が可能なので、まだ納得して受け止められると思うのです。

なんだかテレビに対してすごくナーバスな対応をしているような気もしつつ、もしも可能であれば自分自身の姿勢は自分自身の言葉でもって語りかけたいと思うのです。少なくともインターネットはその自由を担保してくれている訳ですから。

あと、個人メディア=個人間コミュニケーションの延長としての携帯メディアは、個人情報のセキュリティに於いても劇的なチェンジエージェント(変化を促進する触媒役)足り得ていると思うのですが(ここでは話題として逸れるので余り触れませんけど)、この感覚の世代間相違は非常に大きいと感じています。

たとえばソーシャルタギングも総体としてはタギングするユーザーの趣味趣向等の反映として相当ディープな情報源なのですけど、それを軽々シェアする気分になれる年代とそうでない年代とのギャップは無茶苦茶深いんじゃないかと思います。

ですから、モバイルインターネットインフラとしての高速な無線通信網の普及以外にそれをドライブする側のセキュリティ感覚の進化(それは個人情報にセンシティブかどうかという意味ではなく)もモバイルメディアの発達上は大きくクローズアップされるべきテーマのように感じます。旧来の世代が意味も無く恐れ、避け続けて来た個人情報のネット流通を、問題や課題はあれども前向きに捉えて行く世代としては携帯ネーティブ世代以降が本命のような気がします。

2011年2月23日水曜日

UNDER LIFE - Spread Your Wings

先輩のバンドです。

すごいPVもいい感じでかっこいい!!



UNDER LIFE - Spread Your Wings


2011年2月16日水曜日

宮市亮のゴールすばらしかった!!!




ニューヒーロー出てきましたね。
最近の日本のフットボールは楽しみで仕方ないですね。

2011年2月15日火曜日

Facebookページの作り方、教えます










加藤 洋/TAM さんの文章を参照



ローソン、無印良品、リクルート――世界6億人ものユーザーを抱える巨大SNS「Facebook」の日本での本格的なブレイクを前に、ファンページを開設する企業が相次いでいます。しかし、国内でのFacebookの企業活用はまだ始まったばかりで、実際にどのようにしてFacebookページ(ファンページ)を作り、運用したらよいのか? 多くの企業が手探りの段階です。
本連載では、Facebookページの作成を請け負うWeb制作会社「TAM」の加藤 洋氏が、Facebookページの開設からカスタマイズ、ファンを獲得する方法まで、Facebook活用の具体的なノウハウをシェアします。(編集部)

なぜいまFacebookなのか?

 私が勤務するTAMでは、Facebookをはじめとするソーシャルメディアの活用を企業へ積極的に提案しています。お話する中で必ず出るのが、「Facebookが他のSNSと何が違うのか」「Facebookを導入することでどんなメリットがあるのか」といった素朴な疑問です。日本には会員数2000万人を擁するmixiのように安定したSNSがすでにありますし(ソーシャルアプリのプラットホームとしても存在感を増しています)、(Facebookの特徴の1つである)リアルタイム性でいえばすでに一般的になったTwitterの存在もあります。

 そこで私は、Facebookがユーザーと企業双方にもたらす“早い”“安い”“便利”の3つの観点でメリットを説明しています。

 




ほかにもたくさんあると思いますが、これら3つがバランスよく実現されているのがmixiやTwitterにはないFacebookの魅力であり、企業はFacebook上に「Facebookページ」を開設することで、これらのメリットを享受できます。

Facebookページとは

 Facebookページ(旧Facebookファンページ)とは、Facebook上に企業や団体が作成できるビジネス用ページのことです。海外ではすでに多くの企業がFacebookページを開設し、商品やサービスの紹介、お知らせの配信、ファンとのコミュニケーションに活用しています。

 Facebookページは、複数のタブから成り立っています。それぞれのタブには基本機能として「ウォール(掲示板)」「写真」「動画」「ディスカッション」「イベント」といった機能が用意されており、いずれも無料で利用できます。簡易的なCMSとしても利用できるので、大企業だけではなくWebプロモーションの予算が限られる中小企業でも活用できます。

 実際どのようにFacebookページが活用されているのか、国内外の代表的な事例をタブの機能別に紹介しましょう。


ウォール(掲示板)

 「ウォール」はFacebookページでの中心的な役割を果たすメッセージボード機能です。企業側からの一方的な情報発信だけでなく、ユーザーとの双方向のコミュニケーションに利用でき、Facebookページの管理者とユーザーがトピックスを投稿できます。

MUJI 無印良品

・ファン数:1万7672人(2011年2月3日現在)
・http://www.facebook.com/muji.jp

 国内のFacebookページとしてもっとも成功している事例が、「無印良品」でしょう。無印良品の「ウォール」では、[お知らせ]に加えて、無印良品の暮らしにまつわる[コラム]、過去に販売されていた商品を紹介する‎[無印良品アーカイブ] などが投稿されています。それぞれの投稿に対して多くの「いいね!」やユーザーのコメントが寄せられており、ユーザーと企業の活発なコミュニケーションが見られます。




Pringles(プリングルス)

・ファン数:891万2802人(2011年2月3日現在)
・http://www.facebook.com/Pringles

 P&Gが販売しているポテトチップス「Pringles(プリングルス)」のFacebookページは、世界的にもっとも成功しているFacebookページの1つです。ファン数は900万人に届くほどの勢いで、ウォールの「あなたにとってプリングルスって何?」という問いかけに対しては1000を超えるコメントがついています。



写真

 FacebookはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)であると同時に、実は世界最大の写真共有サイトでもあります。Facebookの写真投稿数はケタ外れで、2011年の年明け2日間だけで7億5000万枚もの写真が投稿されました。

 Facebookページでは、そのページの管理者だけではなく、ユーザーもFacebookページに関する写真を投稿できます。「写真」タブではウォールなどから投稿された写真を一覧で見られます。

Starbucks(スターバックス)

・ファン数1944万1851人(2011年2月3日現在)
・http://www.facebook.com/Starbucks

 米国シアトル発祥のコーヒーチェーン「Starbucks(スターバックス)」のFacebookページ。ファン数は2000万人に上り、企業が開設しているFacebookページとしてはCoca-Cola(コカ・コーラ)と1位の座を争っています。ユーザーはStarbucksのコーヒーが写り込んだ写真やStarbucksのタンブラーコレクションなどの写真を投稿しています。



動画

 Facebookには写真だけでなく動画をアップできます。動画は強力なインパクトを与えられることもあり、Facebookページの「ウェルカム」タブなどでも広く使われています。Facebookページの「動画」タブでは、1024MB/20分未満の動画を投稿できます(ハイビジョンに対応)。

 Facebookページに最初から備わっている動画機能以外にも、「YouTube」タブや「Ustream」タブもあり、用途によって使い分けられます。

iCon(日本テレビ)

・ファン数:2591人(2011年2月3日現在)
・http://www.facebook.com/iConNTV

 日本テレビで2010年8月から放送されている「iCon」は、最新のデジタル情報や注目のテクノロジーを紹介する番組です。Facebookページでは過去に放送された番組のハイライトなどが配信されています。2010年の年末にFacebook日本支社代表の児玉太郎氏へのインタビュー(http://www.facebook.com/iConNTV#!/video/video.php?v=1467255849456)が放映されたこともあり、ご存知の方も多いかもしれません(動画は公開されている)。


ディスカッション

 「ディスカッション」タブはその名の通り、Facebookページの中で議論が交わされる場所です。ウォールでも意見交換はできますが、時間が経つと流れてしまう可能性があります。より深い議論をしたい場合は「ディスカッション」を使うのがよいでしょう。

ポンパレ(リクルート)

・ファン数:2万1896人(2011年2月3日現在)
・http://www.facebook.com/ponpare.jp

 リクルートが運営するフラッシュマーケティングサイト「ポンパレ」のFacebookページ。「ディスカッション」ではサービスやチケットに対する要望をまとめたトピックスがあり、ユーザーの声が集められています。




イベント

 Facebookには、SNSの利点を生かした強力なイベント管理機能があります。「イベント」タブでは、日時や場所、説明、イメージ画像で構成されるイベント情報を投稿します。イベントに興味を持ったファンは、「参加」や「保留」といった意思を表明したり、友人をイベントに招待したりできます。イベント時期が近づくとユーザーの画面に表示されるので、イベントを忘れてしまう事態を防げます。

 当初、米国の学生向けに開発されたFacebookはイベント告知やパーティの誘いなどにも利用されていたので、こうしたイベント機能が充実しています。リアルなイベントはファンを大きく獲得するチャンスなので、企業も有効に活用できるでしょう。

レノボ・ジャパン株式会社

・ファン数:1351人(2011年2月3日現在)
・http://www.facebook.com/lenovojp/

 レノボ・ジャパンのFacebookページは、ファンになることでパソコンが割引になるクーポンコードを発行するなど、ユニークな取り組みで注目されています。また、「イベント」タブでは、キャッシュバックキャンペーン告知やエレクトロニクス大規模展示会の現地レポートイベントなどを告知し、多くのファンを集めています。



サードパーティによるタブの提供

 Facebookの特長のひとつが拡張性の高さです。ここまでに紹介してきた基本的なタブ以外にも、さまざまな機能を持ったタブがサードパーティによって開発されています。サードパーティ製のタブも簡単に自分のFacebookページに組み込めるようになっているので、広く普及しています。

 Facebookページ制作の大事な作業がタブの選定です。Facebookページを盛り上げ、機能させるには、Facebookページの目的にあわせてコンテンツを企画し、それに合う信頼性の高いタブを組み込む必要があります。




 次回は、実際にFacebookページを開設する方法を説明します。Facebookページ内のタブを選定し、Facebook独自の「FBML(Facebook Markup Language)」を使ってFacebookページのカスタマイズに取り組んでいきます。

著者:加藤 洋(かとう・ひろし)


株式会社TAM アートディレクター兼ソーシャルメディア・プランナー。大手通信会社キャンペーンサイト、国内高級車メーカープロモーションサイト、大手通販会社ECサイトなどを数多くWebプロジェクトを手掛ける。FacebookやTwitterなどソーシャルメディア活用のノウハウ蓄積と情報発信を行なうサイト「Social Media 360.jp[役に立つソーシャルメディア情報配信サイト]」を運営中。

2011年2月14日月曜日

もっと本を読むための42ページの革命





↓↓毎日42P読む!!たしかにいい発想と思った。
ぜひ本嫌いの人も実践して見て欲しい(僕も含めて)




以下参照文


若い頃はなんだか「本を読むのが偉い」と思い込んでいて馬鹿な乱読をしたものでした。そしてそんなことには意味がないと気づいた今となっては時間はあまりに貴重です。一冊、一冊、何を読むかを選ぶことは如何に生きるかという大問題なのです。

ブログ Pick the Brain の「もっと本を読む方法」というそのものずばりの記事のなかで良い点が2つ指摘されていました。それは

本当に読みたいと思っているものをよむこと
特に読みはじめの段階で、本に最適な時間を割り当てる
というものです。最初の「本当に読みたい本」というのは、読書人としては当然の話なのですが「読んでいないので恥ずかしいと思っている古典」や「誰もが話題にしていて乗り遅れたくないと思っている本」といったプレッシャーに負けないという点です。

2番目の点は、たとえば難しい本なら5分刻みで読むのではなく、なるべく読みはじめの段階で大きな時間を割り当てられるように注意すべきという話です。本にはそれぞれ独特のペースがありますので、トイレに持ち込んだ一瞬でも有意義にページを進めることができるものもあれば、1時間程度ではまえがきも読み終わらない本もあります。

このペースを最初に感じ取って、本の刻んでいるリズムにあわせて時間を割り当てることが、難しい本を読み進めるためには大事になります。

42ページずつ読み進める
速読もいいのですが、平均として毎日どれくらい読書をしているかという数字の方が長い目でみると大事です。そこで毎日の読書量の目標を決めて毎日ハードルを飛び越えると、その1日の目標が1年の読書量を決めてくれます。

たとえば平均的な本の厚みを300ページ程度として、週に1冊、つまり一年に52冊を読む場合、一日に換算すると約42ページになります。

ここでいう 42 という数字は一つの目安です。本来は各個人の読むスピードや本の種類で左右されます。しかしそれなりに集中を要求する本なら、小一時間でよめるのはだいたいそのあたりでしょう。また「たった52冊?」と思われるかもしれませんが、読み流すことのできる本ではなく、かなりハードルの高い成長させてくれる本を一年に50冊読めれば大したものです。

一日にこの42ページをクリアするために必要な小一時間をどこに作ることができるか? それをまず考えなければ、「もっと本を読みたい」という気持ちだけで新しい本を買ってきても積んでおくだけになってしまいます。

42ページずつ進行する毎日の革命。このハードルを飛び越え続けることができるかが、より長い時間でみた読書の蓄積に大きく効いてくるのです。

出版を目ざす著者たち(1):著者の独立宣言




米国で有名著者による自主出版が続いている。

ビジネス本のセス・ゴディン氏はアマゾンと協力して構築中のDomino Projectから新著(Poke the Box)のリリースを計画。ミステリー本のアリサ・ヴァルデス氏(写真右)も新著を単独で出版すると発表した。100万部を売った実績がある著者とロングセラー本の存在は、伝統的に大手出版社のビジネスモデルの前提となってきたが、ここでも「終りの始まり」が見られる。Domino Projectは、ゴディン氏のアイディアを具現化したもので、著者と読者を近づけた新しい出版プラットフォームを志向している。ビジネスモデルの再構築に必要な時間はあまりない。
出版社との確執、ファンの支持、代替手段…
アリサ・ヴァルデス氏は、2月7日付のPublishers Perspectiveに寄稿して出版社との齟齬の経緯を綴っている。彼女の場合は、出版に関して出版社の意向と一致しない場合の対応ということだ。彼女はDirty Girls Social Clubという2巻本のシリーズをさらに続けたかったのだが、版元のセントマーティンズ・プレスでは、ミステリー連作に関するポリシーから、それを望まなかった。彼女は「続き」を読みたい熱烈なファンを持っていたこともあって、ついに自主出版で出すことに決めたのだった。「大出版社は、私の読者が望むことを私が知っていることを信じようとしなかった。」と怒りをぶちまけている。
編集者は彼女の母親が中心になり、ファンも手伝ってくれた。カバーデザインもストックフォトを使って満足なものを用意することが出来た。もちろん、パブリシティはブログやSNS、メールリストなどを使って行っている。シリーズ第3作を出す前に、彼女はAll That Glittersという小説を自主出版してみた。フォーマットやアップロードは驚くほど簡単だった。「1週間もたたずに、従来の出版社からの本と品質において遜色ない本を出版して売上のほとんどを手にする方法を自修できた。」と彼女は書いている。Dirty Girlsの新作Saints of Dirty Faithは5月に刊行されるが、我流のプロモーションは2月1日に開始した。おそらくこの次作の成否によって彼女の今後の作家活動は大きく影響されるだろう。現在、ハーパーコリンズ社との間で3冊の契約がある。しかしそれは彼女だけの話ではないだろう。
有名作家の場合、(1)名声が確立し、固定ファンがいる、(2)「自分の読者」に何を書きたいかを自分で決めたい、という自我が強い、(3)親しい編集者やデザイナー、エージェントが身近にいるといった「特殊」な事情がある。出版社が(そのブランド以外の)何を提供できるのかが問われるわけだ。少なくとも、印税の上昇は避けられない。作家のテリル・リー・ランクフォードは、E-Bookの出版に関する出版社からの提案を蹴った経緯を綴っている。米国の場合は「前渡金」を積むことで「低い」印税率を納得させてきたのだが、「そんなものは駆け出しの作家でもなければ有難がらない」と彼は断じ、こんなやり方を続けるようでは出版社は「消えてなくなるしかない」と息巻いている。なお、同様の考えを持っている有名作家には、ほかにジョー・コンラスなどもおり、ブログで発売部数のデータも公表している。
出版社には出版社の、著者には著者の、読者には読者のニーズと制約がある。有名無名を問わず、出版社と著者とのトラブルは昔から日常茶飯事だ。しかし出版は出版社の「専権事項」で、著者には版元を変えるしかなかった。しかし、いまや著者には自主出版という選択肢がある。出版社をつくるのもそう難しいことではない。むしろ税金対策にもなるかもしれない。E-Bookだけでなく、印刷本にしてオンライン販売することもできる。市場が整備された米国では、著者の独立が続くだろう。鍵は、読者にアクセスできるチャネルを持てるかどうかだ。そこで、そのためのプラットフォームを構築しようとしている、セス・ゴディン氏とアマゾンのプロジェクトをとりあげてみたい(この記事は会員向けとなります)。 ◆ (鎌田、02/10/2011)
参考記事
Dirty Girls and Self Publishing: The Tricks of the Trade, By Alisa Valdes, Publishing Perspectives, 02/07/2011
Another established author comes to self-publishing, By Chris Meadows, TeleRead, 02/07/2011
Author Terrill Lee Lankford nixes book deal over ebook royalty rate, By Paul Biba, TeleRead, 02/04/2011